中東 Middle East 2005 10 31

 今の中東は、実に困ったことです。
私は、中東のことをよく知っていますが、
それが、かえって、歯切れの悪くなる原因でもあります。
何か、寓話にたとえて、書こうと思っていますが、それも難しい。
 ただ、今回の問題、つまり、イランの大統領が、
「イスラエルを地図から消し去るべきだ」と発言したことに関して、
一方的に、イランを非難できないでしょう。
こうした問題を作った原因は、間接的に、アメリカとイギリスにあると思います。

時計の針 clock hand 2004 7 11

 サダム・フセイン政権とアルカイダの間には、
正式な協力関係がなかったというニュースがありますが、
これは、イスラム社会を知っていれば、当然のことです。
 サダム・フセインは、敬虔なイスラム教徒とは言えなかったのです。
サダム・フセインは、かなり世俗化していたのです。
世俗化の代表例が、サダム・フセインだったとも言えます。
 しかし、世俗化の代表例だったサダム・フセインが、戦争に負けたことで、
時計の針が、逆戻りするかもしれません。
 なぜならば、敬虔なイスラム教徒は、こう考えるかもしれません。
「サダム・フセインは、世俗化したから、戦争に負けたのだ。
だから、イスラム教徒は、イスラム教の原点に戻るべきだ。」
こうして、イスラム教原理勢力の力が強くなっていくと思います。



































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